ゆかに座るのは難しい?
当院をご利用される方から、よくいただくご質問♪
Q、ゆかに座るとき、どう座るのが一番いいの?
A、何かに寄りかかって座る、ですかねぇ。。。
ゆかでも、椅子でも、立ち姿勢でも言えることなのですが
大切なのは重心バランスのとり方です。
コチラをご説明する際に、参考になるのが
碓田拓磨先生の、ブックスタンドに例えた考え方!
上の写真のように、通常のブックスタンドは、
ゆかにT字で支えられてバランスをとっています。
しかし、下の写真のように支えを片側だけにしますと、
自分で立っていることはできません。
人間も座っている時、横から見た際の前後バランスが大切で
その前後バランスをとれる座り方は、
つま先が体の後方に出る正座しかありません。
< T字の座り方になる正座 >
< 後ろに支えがない座り方 >
上の写真の場合、寄りかかるものがないために
背中を丸くして、前後の重心バランスをとる必要が出てきます。
こうなりますと、腰痛の原因となってまいります!
他にも、「横座り」や「ぺしゃんこ座り」などは、
もともと問題のある座り方なのですが
「あぐら」や「体育座り」なども、良い姿勢で座ることは難しく、
腰痛だけでなく、イロイロなお辛い症状の原因ともなりえます。
ではどうすれば良いのか!
後ろに支えのない座り方の場合
後ろに手をついてバランスをとるか、何かに寄りかかるという方法もありますが、
後ろに手をつくのは、腕の負担も大きいので微妙です。
そこで、体に負担の少ない、おススメの座り方は
「何かに寄りかかって座る」という事になります。
さらには「寄りかかりつつも、背中と足を延ばして座る。」
という姿勢が理想となるのですが、
「足を延ばしたまま、骨盤をたてて座る」 というのは、
股関節や下半身の筋肉にかなりの柔軟性が必要ですので
誰にでも出来るわけではなく、あくまで妥協案となってしまいます。
なお、正座は膝の負担や、血流障害による足のしびれも発生しやすいので
長時間はおススメ出来ません。
また、前後バランスで考えますと、
座禅もゆかでの座り方の一つかもしれませんが
股関節に負担がかかる場合も多く
前後重心のバランスも簡単には取れないため、
日常での座り方としては、おススメ出来ません。
結論としまして、現在の私の考えでは
『 ゆかに座るのは難しい 』 となります。
昔の日本家屋に掘りごたつが多かった理由は
“座ってて楽だったから!” という理由も
大きそうですね!(*^-^*)
※1、参考サイト
碓田拓磨先生の、ブックスタンドの考え方
※2、参考本
健康な人はなぜ姿勢がいいのか ~ねこ背を確実に治す35の心得~ 碓田 拓磨(著)