ボキボキ矯正は骨がなる?
骨盤や背骨を矯正する際、
なってしまう事がある
「ボキボキ音」についてのお話
このボキボキ音、
音が出るメカニズムは
完全に解明されていないのですが
長い年月、非常に有力な説として
研究されているのが、キャビテーション理論
このキャビテーション理論について
お話させて頂く前に
「ボキボキ矯正は骨がなる?」のお答えを・・・
あのボキボキ音は
骨がなっているわけではありません。
滑液という液体の中で、
関節に急な動きが発生した際
一瞬で気泡が発生し
その気泡がはじけている時の音!
・・・と、言われています。
キャビテーション説
人の体には骨があり
骨と骨は関節となって繋がっています。
関節は動かせる場所ですが
その関節をスムーズに動かせるよう
潤滑油の役割をする滑液という液体もございます。
その滑液という液体の中で、
関節に急な動きが発生した際
一瞬で「気の泡」、
気泡(きほう)が発生し、
その気泡がはじけている時の音が
矯正の時の「ボキボキ音」だと言われております。
なので、「ボキボキ音」は、
骨がなっているわけではありません。
また本来は、
普段から人間の体の中には存在しないものが
関節の急な動かし方により突如発生し、
それが一瞬で無くなるときに発生する音なので
施術の際にボキボキ音が発生しましても、
よほど頻繁に「ボキボキ」ならしていない限り、
「人の体には問題も影響もほとんど無い」
と言われてきたのですが・・・
最近の研究により
「普段から人間の体の中には存在しない」
という点には疑問符がつきまして
滑液の中で気泡が存在し続ける事があるのか!
また気泡が滑液に存在し続けた場合の体の変化や、
気泡が人体に与える影響について、
現在も研究が続いているそうです。
話は戻りましてキャビテーション理論!
関節に急な動きが発生した際に
気泡が発生するメカニズムについてですが
コチラは、モーターボートを例に
説明されることが多いので、
私も同じように説明させていただきます。
水面でエンジンをかけずに
止まっているモーターボートが
エンジンをかけた際、
水中で止まっていたプロペラが
急に回転する事により
気の泡、気泡が発生するのを
ご想像いただけますでしょうか?
これと同様のメカニズムで、
関節に急な動きが発生した際、
滑液という液体の中で、
一瞬で気泡が発生すると言われています。
この気泡が、一瞬で無くなる際に
発生するのが「ボキボキ音」だと言われており
骨から発生しているわけでもありませんし、
骨同士がこすれ合っている音でもありません。
ボキボキ矯正は安全なのか?
ボキボキならないと矯正の効果はないのか?
また、自分でボキボキするのは安全なのか?
疑問に感じる方もいらっしゃると思いますが、
そのお話はまた後日!
今回はボキボキ音の
発生メカニズムについてのお話でした!
参考資料
・プチナース 2011.6 臨時増刊号 解剖整理がよくわかる からだの不思議Q&A(2) P30より
・Newsweek 日本版 「いまだにナゾだった関節がポキっと鳴るメカニズム、ついに解明に近づく」 より